PHOTO GRAPHER TONAMI SHUHEI 日々
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はなが風邪ひいた。
今日、娘のはなが風邪をひいて幼稚園を休んで、二人で過ごすことになった。

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靴下をはかない。

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昼ごはんなに食べるか悩んでいたら、箸に生の生地を巻いてパンを焼き始めたはな。
ようちえんで今日やる予定だったらしい。初めて食べたけどものすごく美味かった。

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お願いだからメールだけ返信させて!っと仕事部屋に入ると、「きれいー!」の声。

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パソコン機器のLEDがガラス越しにみるとこんな感じになっていた。


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島の顔 伊是名島の人たち。Vol 2 http://www.shimanokaze.jp/
 『島に生きるということ。』 

「おはようございます。何してるんですか?」
宿を出て、初めて出会ったのが縁側で作業をしていたこのおじいさんだった。
僕の問いに答えずジロリとこっちを見て、すぐに自分の手元に目を戻してしまった。
返事がないのは、「邪魔すんな、あっち行け」の合図。
普通だったら、ここで引き下がる。
でも、なんだかすぐにそうする気にはなれなかった。
それは、おじいさんのすぐ横に碁盤が見えたからだ。

伊是名の集落ではほとんどの家の縁側に碁のセットやお茶が入ったポットが置いてある。
それは、いつでも縁側に座ってお茶を飲んでいってくださいね。碁でもうちながら話ましょう。のサインなのだそうだ。

それでも内心、あっち行け!と怒鳴られるのでは無いかとドキドキしながら、おじいさんのもとへと近づいてゆく。手元をのぞき込む僕を気にする様子はなく淡々と作業を続けている。
家の中には酒瓶やたばこの殻が転がっていて、お世辞にもきれいとは言えない。
それとは裏腹に慣れた手つきで淡々と網を編む指先はとてもきれいだった。

「東京か?」
手元に見とれていると、おじいさんのほうから話しかけてくれた。
「長野からです」そう言うと、顔が急にやわらいだ。
昔よく富士山や八ヶ岳、北アルプスに登ったのだそうだ。
若い頃は内地(本州)の山に登る事だけを楽しみにして仕事をしていたという。
さっきまでの憮然とした様子が嘘のようにおじいさんの話は止まらなかった。
そして、大事そうに柱に貼り付けてあった一枚の葉書を見せてくれた。
それは内地に住む姪子さんが送ってくれたのだそうだ。
絵はがきには紅葉で色づいたイチョウ並木が写っていた。
「いつかまたこんな場所に行ってみたいな」おじいさんはぼそっと言った。
なぜ、そんなことを言うのだろう?
イチョウ並木なんて日本中何処にでもあるありふれた風景だ。

その時、高校生の時に初めて見た東京の風景が頭をよぎった。
見上げもてっぺんが見えないくらいの高層ビル、ものすごい人の波…。
北海道から来た僕には同じ日本とは思えなかった。
紅葉したイチョウ並木もイゼナに長く暮らすおじいさんにとっては異国の風景なのだ。
日本は広い。そして「島」で生きていくということの意味をおじいさんは少しだけ教えてくれたのかもしれない。

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上記「伊是名 島の風」のHPで10日に一回くらいのサイクルで私が撮影した伊是名島の写真が掲載されています。是非ご覧下さい。

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島の顔 伊是名島の人たち comments(0) -
黄色い迷路
 家のすぐ敷地に面している畑が一面、ちょうど菜の花で覆い尽くされている。
まさに黄色い絨毯。
でもこの畑、ウチの畑じゃない。ご近所さんの畑だ。
この黄色い花の中に入ったらきっと楽しいだろうなといつも横目で見ていた。

今日の夕方、娘のはなと紙飛行機を外で飛ばして遊んでいた。
昨晩、いろんな種類の飛行機を作って外で飛ばす約束をしていたのだ。
するとはなが菜の花の畑に向かってしきりに飛行機を飛ばそうとしている。
しかも一番飛びそうなやつを。
「そんなことしたら菜の花の畑に入っちゃうよ」と言ってもやめない。
案の定、飛行機は菜の花畑のなかに入ってしまった。
その時、はながニヤっと笑って言った。
「紙飛行機入っちゃったから、畑に入ってとってくるね」
そうか、はなもこの菜の花畑の中に入りたかったんだ。

そして、あっという間に黄色い迷路の中に消えていった。

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小俣さんの作品
  先日、静岡の富士市で農業を営んでいる小俣さんが遊びに来てくれた。
その日一日の仕事を終えた彼が、車を飛ばし我が家へ着いたのは夜の8時すぎ。
どっさり持って来てくれた新鮮なおいしい野菜を食べながら同年代の彼と僕と妻の3人は自然と話が弾む。
ただし、あいにく次の日、僕も妻も朝が早かった。
彼も仕事のあとに長時間運転をして来て疲れている様子。

一緒に居られる時間を惜しみながらもそろそろ寝ようと思ったとき、
彼が持って来た甘夏をごろごろと机に転がした。
何気なくむいて食べてみたら、これが甘酸っぱくてものすごく美味しかった。
ごつごつした皮肌のなかにみずみずしい果肉。
これは彼が作り上げた作品なんだ。そう感じた。

あれから数日たった今も、置いていってくれた甘夏を食べる度、
彼の日に焼けた顔と、もじゃもじゃの髪の毛が目に浮かんでくる。
そしていつか、彼が「作品」を生み出す場所を訪れてみたいと思った。

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甘夏栽培 Hiroshi Omata
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小さな大きな森。
仕事の事情でしばらく八王子の事務所(妻の実家)で過ごしている。
実は事務所の目の前には長沼公園というちょっとした広葉樹林の森が広がっていて、
そこで毎朝雨太郎(犬)の散歩をしている。
今日もいつも通りオシッコとウンチをさせて即戻ってきた僕に、業を煮やした義父が「オレが長沼公園を教えてやる」と一言。
遊歩道をはずれ、初めて通る細道を義父と雨太郎の背中を追いかけ上へ下へと歩く歩く。
谷を越え川を渡り、竹林を抜け…、この森にこんな場所があったとは。
一時間くらい歩いてようやく見慣れた道に。
汗だくで息を切らしながら彼らの姿を探すと、すでに玄関に入って行こうとするのが遠くに見える…。

義父の背中越しに歩くこの森はなんだかとても大きく感じた。

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