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棟梁の鉋




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 先日、京都の美山に取材に行ったときのこと。
お会いした伝統軸組工法を実践なさっている大工の棟梁にお会いした。身体は大きくがっちりしていて腕も太い、これぞ「男」というような存在感。
「大工で俺が一番腕がいいんだ」と堂々と言い放つだけの徹底した家造りと環境に配慮した活動を全身全霊でなさっている。

取材中ご本人の写真はほとんどとらせてもらえず、「最近の男は中性的で根性がない…」というようなライターさんと話す声も横からもれ聞こえてくる。
カメラマンのくせに優柔不断で誰にでもしっぽを振る僕とは全く対照的な存在。
きっとよく思われて無いのだろうなと思っていた。
ところが取材後、棟梁に「これ使え、やるから」と鉋を手渡された。
??
なぜぼくに??
それより何より素人の僕が本物の棟梁から大工道具をいただくなんて畏れ多い。
すっかり動揺しながらも結局いただいて帰って来てしまった。
なぜ鉋をくれたのか?
これから長野の自分の暮らしの場にこの鉋を置いて、その答をじっくり探ってゆきたい。
ものづくり comments(1) -
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最近では、大工さんの道具も電動ものが多く道具というより工具という感じですね。その中で ノミと鉋は今でも仕事の中心をなすもののようです。特に鉋は研ぎも難しいようです。職人の道具には用のほか美も合わせ持ち魅力がありますね。実家が工務店なのでときどき作業場へ行き、木を割ったり削ったりしていると何もかも忘れてしまいます。
from. 黒ラブのおじさん | 2013/05/16 10:53 |
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