PHOTO GRAPHER TONAMI SHUHEI 日々
official HP→ http://tonami-s.com/
facebook→ http://www.facebook.com/shuhei.tonami
「島の時間 vol1 3/1〜3/11掲載」
  沖縄県の北方にある島、伊是名島。
その島で島おこしをしているNPOがある。
納戸義彦さんが代表を務める「島の風」。
「島のこしが島おこし」今島にあるありのままの日々の営みを大切に残してゆく事こそが、
一番大事な「島おこし」という。
詳しくは、http://www.shimanokaze.jp を是非ご覧下さい。とても素敵な思いで島おこしをなさっています。

納戸さんから去年の9月、島に写真を撮りに来ないかと誘われた。
撮影の目的は「島の風」が行う「島あかり」というイベントのドキュメントが主だった。
だけどもう一つ撮ってほしいものがある、納戸さんは言った。

「島の人々のありのままのいとなみ、おじいおばあの笑顔も是非写真に残してほしい」

どんな人がどんなふうに暮らしているんだろう?
その言葉に気持が高ぶった。


こうして実際に集落を訪ね撮らせてもらった写真が「島の風」のHPのトップにひと月に三枚ずつ掲載されていきます。
トップに掲載された写真について私のブログでも、言葉をそえて順次アップしてゆこうと思います。


『島の風 VOL1 3/1〜3/10』

【ふたり乗り】

IMG_4438.jpg

伊是名小学校で放課後の子どもたちの様子を撮影していると、次第に雨が降り出した。
グラウンドで遊んでいた子どもたちも、ちらほら帰り支度を始めている。
僕もそろそろ帰ることにした。
写真を撮らせてくれた子どもたちに別れを告げながらバイクにまたがろうとした瞬間、
「ねえ、乗せてってよ」一人の男の子が服を引っ張った。

「おじさん、どうせイゼナ(集落の名)までもどるんでしょ?おれんちもあっちだからさ、いいでしょ?」

「えっ?」言葉を疑った。
『知らない大人に付いて行ってはいけません!』
僕が小学生の時は毎日のようにそう言われ続けてきたからだ。
これって日本全国共通じゃないの?
いくら島だと言っても、よそから来た知らない大人が小学生を連れてバイクで走るなんてことはたからみたら…。いろんな思いが脳裏をよぎる。
「やっぱダメダメ!歩いて帰りな」
そう言ったもつかの間、彼はもう僕の後ろにピッタリくっついていた。

僕は戸惑いつつもなんだかうれしかった。
一緒に居た時間はほんのちょっとなのに、もうこんなに信用してくれている。
小雨交じりの風を切りながら家の近くまで数分間のドライブを楽しんだ。

別れ際、写真撮らせてほしいと頼んでみた。
すると、学校ではおどけてまともにカメラに写らなかった彼が、
真っ直ぐにこっちを見つめた。

ふたりで走った家までの数分間、僕らのあいだで何かが変わった。そんな気がした。

http://www.shimanokaze.jp/





島の顔 伊是名島の人たち comments(0) -
Comment








<< NEW | TOP | OLD>>