PHOTO GRAPHER TONAMI SHUHEI 日々
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畑の人
伊豆のホテルの支配人とシェフと一緒に肉や野菜の生産者を廻った。

静岡県富士市で野間農場を引き継ぎ、無農薬、有機肥料で果樹や野菜を作っている「照土富士」の伊藤さんと小俣さんを訪ねた。
小俣さんは僕と同世代で、山梨に住んでいたときからの友人だ。
畑と写真。
進む道は違うけど、いつもどこかで小俣さんのまっすぐに農と向き合っている姿を意識している。
一年ぶりに会った彼は、また一回り大きくなっている気がした。


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小俣さんの作品
  先日、静岡の富士市で農業を営んでいる小俣さんが遊びに来てくれた。
その日一日の仕事を終えた彼が、車を飛ばし我が家へ着いたのは夜の8時すぎ。
どっさり持って来てくれた新鮮なおいしい野菜を食べながら同年代の彼と僕と妻の3人は自然と話が弾む。
ただし、あいにく次の日、僕も妻も朝が早かった。
彼も仕事のあとに長時間運転をして来て疲れている様子。

一緒に居られる時間を惜しみながらもそろそろ寝ようと思ったとき、
彼が持って来た甘夏をごろごろと机に転がした。
何気なくむいて食べてみたら、これが甘酸っぱくてものすごく美味しかった。
ごつごつした皮肌のなかにみずみずしい果肉。
これは彼が作り上げた作品なんだ。そう感じた。

あれから数日たった今も、置いていってくれた甘夏を食べる度、
彼の日に焼けた顔と、もじゃもじゃの髪の毛が目に浮かんでくる。
そしていつか、彼が「作品」を生み出す場所を訪れてみたいと思った。

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甘夏栽培 Hiroshi Omata
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棟梁の鉋




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 先日、京都の美山に取材に行ったときのこと。
お会いした伝統軸組工法を実践なさっている大工の棟梁にお会いした。身体は大きくがっちりしていて腕も太い、これぞ「男」というような存在感。
「大工で俺が一番腕がいいんだ」と堂々と言い放つだけの徹底した家造りと環境に配慮した活動を全身全霊でなさっている。

取材中ご本人の写真はほとんどとらせてもらえず、「最近の男は中性的で根性がない…」というようなライターさんと話す声も横からもれ聞こえてくる。
カメラマンのくせに優柔不断で誰にでもしっぽを振る僕とは全く対照的な存在。
きっとよく思われて無いのだろうなと思っていた。
ところが取材後、棟梁に「これ使え、やるから」と鉋を手渡された。
??
なぜぼくに??
それより何より素人の僕が本物の棟梁から大工道具をいただくなんて畏れ多い。
すっかり動揺しながらも結局いただいて帰って来てしまった。
なぜ鉋をくれたのか?
これから長野の自分の暮らしの場にこの鉋を置いて、その答をじっくり探ってゆきたい。
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